平成19年11月
パキスタンにはモヘンジョダロ遺跡やハラッパ遺跡等、インダス文明の遺跡が多数残っています。古代の仏教王国ガンダーラも現在のパキスタンの地にあり、パキスタンでは「断食するシッダールタ像」をはじめ、様々なガンダーラ美術の精粋や遺跡を目にすることができます。また、北方の地域には、世界第二の高峰「K2」をはじめとして、6,000~8,000メートル級の高山が数多く存在し、登山客やトレッカーの憧れの的になっています。このように、実は、パキスタンは観光資源の宝庫なのです。しかし、治安情勢等が不安定なため、観光客の足は思うようにのびていません。
我が国は、パキスタンの平和と繁栄のためには、この国が穏健で近代的なイスラム教国家として発展することが重要であると考えています。これまでも日本政府は、パキスタンの民主主義の強化や社会・経済発展のための支援を行ってきました。2002年10月に実施された総選挙の際には、我が国政府はパキスタン各地に選挙監視団を派遣し、投票・開票状況の監視等の活動を行いました。
パキスタンでは年末から来年初にかけ、再び総選挙のシーズンを迎えます。今年の6月、我が国政府は、選挙の実施促進支援を行っている国連開発計画(UNDP)を通じ、約350万ドル(約4億600万円)の緊急無償資金協力を実施することを発表しました。今回の日本の支援は、選挙が自由で公正に行われるよう、半透明の投票箱、投票箱の不正開封防止シール、投票所用の衝立を購入する支援に充てられます。
今年(2007年)はパキスタンの観光年です。在パキスタン日本大使館は、これからもパキスタンがより平和で豊かな民主的国家となるための様々な支援を行うことを通じて、ますます多くの人々がこの美しい国を気軽に訪れることができるようになるよう、お手伝いをしていきたいと考えています。
