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在ニカラグア大使館

2006年4月

 2月15日、当館館員の渡邉尚人参事官(当時。現在マイアミ総領事館首席領事)が、ニカラグア外務省の叙勲式で、カルデラ外相からルベン・ダリオ勲章(オフィシャル勲位)を受賞しました。

 大使の相互叙勲を除き、館員がニカラグア政府から叙勲されることはとても珍しいことで、その上、ニカラグアの英雄詩人ルベン・ダリオの名を冠した最高勲章を授与されたことは、本人はもちろん当館にとっても慶ばしく、両国友好関係にも貢献するものです。

 ルベン・ダリオは、近代文芸主義の父と呼ばれ、スペイン語及びイスパニア文学に大きな影響を与えた詩人です。夏目漱石と生年没年が同じで、共に西欧世界への接近を通じ新しい近代文学を開いた文学者です。また詩人、ジャーナリスト、そして外交官(スペイン駐在公使)として活躍し、日本に対しても憧憬と深い理解を持ち、多くの詩や随筆の中で日本を詠い、伝統を忘れ西洋軍事帝国主義に突き進む当時の日本を憂いてもいます。

 ニカラグアは、詩人の国といわれ、週末の新聞には、常に詩の特集が組まれ、冠婚葬祭や記念行事では、必ず詩の朗読や引用がなされます。日本政府の援助により建てられた150以上の小学校の引き渡し式でも小学生が朗々と詩を朗読するのです。サンデイニスタ革命時代には、自薦他薦の詩人が多くおり、詩人で無い人を捜すのが難しいと言われ、力強い詩が革命を突き動かしました。また、詩の国際フェステイバル等多くの詩のイベントが行われている国です。

 この詩の国に、渡邉参事官は、2回勤務し、94年にダリオの「ニカラグアへの旅、インテルメッゾ・トロピカル」を邦訳し、昨年ダリオの代表作「青...」を初版から117年目にして初めて邦訳しました。

 このため、ニカラグアは、その業績を高く評価し、今回の叙勲を行い、さらにニカラグア国会も渡邉参事官を表彰し、文化庁は、「文化宮殿の鍵」メダルを授与し、ニカラグア言語アカデミーは、同参事官をアカデミー海外会員に任命しました。

 当館は、昨年の日・ニカラグア外交70周年では、30近い記念行事を行い、記念切手発行、日本庭園建設、常陸宮同妃両殿下のご訪問等、最良の両国関係を築いています。

 カルデラ外相が、「渡邉参事官の邦訳も70周年行事の業績として付け加えられるべき」と述べたとおり、ルベン・ダリオの作品の翻訳は、画期的なものであったと言えます。

外務大臣からルベン・ダリオ勲章を授与される渡邉尚人参事官

外務大臣からルベン・ダリオ勲章を授与される渡邉尚人参事官

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