2006年7月
在マルセイユ総領事館では去る5月22日、総領事公邸で、日本の勲章「旭日中綬章」の伝達式が行われました。今回受賞したのは、フランス国立高等研究院名誉教授のユベール・ジャン・セカルディ氏です。式では冒頭、小林正雄総領事がセカルディ氏の長年の対日功績を紹介した後、卜部敏直駐仏公使が祝辞を述べ、セカルディ氏に勲記と勲章を伝達しました。これに対しセカルディ氏より喜びと感謝のこもった答辞があり、その後レセプションがなごやかに行われました。式には、マルセイユ・アカデミーの多数の会員を含む地域の有識者や、同氏と長年日仏研究協力を推進してきた関係者ら総計85名が出席しました。
セカルディ氏と長年協力関係にあり、式に出席していた海洋研究者からは日本が国として同氏の功績を公式に讃えてくれたとして、深い謝意が表明されました。また、今回の日本からの叙勲は、ひとりセカルディ氏の名誉のみならず、同氏と関係した日仏の研究者に対する大きな励みになるものであるとの言葉が寄せられました。
セカルディ氏は、車海老の研究で国際的に名高い海洋生物学者ですが、1960年代末から、恩師の示唆により、日本の研究者との交流を始めました。以来、30年以上にわたり、主に基礎研究に強いフランスの海洋学者と、応用面に強い日本の水産学者の研究交流を推進してきました。また、セカルディ氏は、日本人の研究者の育成にも尽力しました。1984年には、仏日海洋学会をフランス側に創設し、自ら会長に就任し、既に存在していた姉妹学会である日本側の日仏海洋学会との連携を深め日仏共同プロジェクトの推進に一役買うという重要な役割を果たしました。そして、1988年から4年間は、東京の日仏会館館長として、日仏の文化交流全体の推進に大きく貢献しました。

