2005年7月
バルト三国の真ん中に位置するラトビアは、バルト海に面し、森と湖に囲まれた田園風景の美しい国です。13世紀以降、ドイツ、スウェーデン、帝政ロシアの支配下にあったラトビアの地は、1918年に独立を宣言し、1940年まで共和国として独立していましたが、その後ソ連に併合されました。1991年に再び独立したラトビアは、民主化と市場経済化を図り、2004年にはEU、NATOへの加盟を果たしました。
1991年、日本はラトビアと新たな外交関係を結び、2000年には相互一般査証免除措置を導入、互いの国を観光するためのビザは不要となり、より両国間の交流が深まっています。また、同年に開設した日本大使館を通じ、日本政府はラトビアに対し、国際協力機構(JICA)研修員の受入、文化無償資金協力として国立オペラ劇場など4つの機関への楽器や機材の供与、草の根文化無償資金協力としてラトビア大学現代言語学部東洋学科への視聴覚機材の供与を行ってきたほか、新たな文化無償資金協力として、ラトビア歴史博物館への視聴覚機材の供与を決定しており、様々な形で協力を行っています。
2005年6月20日、国立フィルム・写真・音声資料保存館にて、当国文化大臣の出席も得て、テレ・シネ機材システム(35mm映像フィルムをデジタルビデオテープにコピーするもの)の文化無償資金協力引渡式が行われました。同保存館では多くの映像フィルムを保存しており、古いものでは1910年の記録映画もあります。このような古いフィルムは時間と共に劣化してしまうため、歴史的価値あるフィルムの良質な状態での保存が同館の課題でありましたが、今回の機材供与によって、この課題が解決されるとともに、フィルムをテレビ局や学校等に貸し出すことが出来るようになりました。
