2006年11月
8月10日、国家文化宮殿にてベルシェ大統領臨席のもと、四之宮大使はローセンタール外務大臣との間で平成18年度一般プロジェクト無償資金協力「首都圏主要国立病院整備計画」及び防災・災害復興支援無償資金協力「熱帯低気圧スタン災害復興支援計画」の交換公文(E/N)の署名式を行いました。一人あたりの国民所得が2,100ドルを超え、順調に経済発展を遂げつつあるグアテマラに対しては、特段の事情がない限り、これらが最後の大規模な無償資金協力となります。
また、草の根・人間の安全保障無償資金協力(以下、草の根無償資金協力)にて支援する小規模プロジェクト41案件について、各実施団体代表に対する資金供与式もあわせて行いました。
2大国立総合病院として市民に対する医療サービスを提供しているものの、医療機材の不足や老朽化が著しい国立ルーズベルト病院と国立サン・フアン・デ・ディオス総合病院に対する医療機材の整備、並びに国立サン・ビセンテ感染症病院の改築及び医療機材の整備は、グアテマラ厚生省の関係者のみならず、グアテマラ国民にとり大きな関心事となっています。
また、1998年に中米諸国に多大な被害を及ぼしたハリケーン・ミッチを上回る被害を出した熱帯低気圧スタン(2005年10月)により壊滅的な被害を受けた上水道施設、農業灌漑施設及び地方橋梁の復旧も、貧困で先住民が多い被災地域の住民にとり、以前の日常生活を取り戻すうえで欠かせないものです。そのため、今回の日本による援助表明は、マスコミでも大きく取り上げられ、ベルシェ大統領を始めとするグアテマラ国民から深く感謝されています。
グアテマラは、国民の4割以上を先住民族が占め、農村と都市部、先住民と非先住民の間における貧富の格差が極めて大きいという事情があります。このため、限られたODA資金をグアテマラの発展のためにより有効に活用するためには、地方で草の根レベルに裨益する、きめ細かい援助が効果的であると考え、近年は、小学校建設や飲料水供給分野に重点を置いた支援の強化に努めています。草の根無償資金協力を通じた支援は、コミュニティー開発における住民の主体性・自助努力を促進し、高い効果を上げています。
