平成20年9月
当館が位置する韓国済州特別自治道は、朝鮮半島の南西海上に位置し、韓国では最も面積の小さな道(日本の都道府県に該当)です。一方で、済州道は、2006年7月に韓国初めての試みとして「特別自治道」となり、今後、中央政府から外交・国防・司法を除く権限が段階的に委譲され、高度な自治権を有する国際自由都市を目指して発展することが期待されています。
我が国との関係においては、済州道は、かつて耽羅国(タムナクッ)と呼ばれていた時代に、我が国との外交関係が「日本書紀」に22ヶ所も記載されるなどその関係は古く、また日本統治時代及び戦後の一時期に多くの島民が日本に渡ったことから、日本に親族を持つ島民も非常に多く、我が国との人的物的交流は以前から密接なものがあります。
最近、済州道では未だ勢いの衰えない「韓流」ブームを活用した観光客誘致に努めており、特に日本からは韓流スターのペ・ヨンジュンが主演する歴史ドラマ「大王四神記」をはじめとする多くのテレビドラマや映画の撮影地を訪ねる日本人女性観光客が増えています。また、2007年6月には、当地の漢拏山(ハルラサン)、城山日出峰(ソンサンイルチュルボン)などの「済州火山島と溶岩洞窟系」が韓国では初めてユネスコの世界自然遺産に登録されました。こうした動きを背景に、2007年には済州道を訪問した日本人観光客は18万3千人に達しました。
一方、済州道は、日本との地方交流も活発で、2000年以降、静岡県と友好協力関係を結んでいる他、韓国の釜山広域市、全羅南道、慶尚南道と共に、日本の福岡県、佐賀県、長崎県、山口県と日韓海峡知事会議にも参加しています。済州市は和歌山市及び三田市と姉妹都市協定を結び、別府市とも友好協力関係を結んでいます。更に南側に位置する西帰浦市は、紀の川市、唐津市、鹿嶋市と姉妹都市協定を結んでおり、それぞれ様々な交流が続けられています。
歴史的にも経済的にも日本との深い関係を有する済州道の人々は、一般的に韓国の他の地域に比べて、対日感情も良好と言えます。当館は、これまで毎年日本語弁論大会、日本語歌謡大会等各種文化行事を開催し、当地における対日理解のさらなる向上に努めてきました。とりわけ本年10月27日~11月7日には、当館主催で「済州ジャパン・ウィーク」を開催し、コンサート、歌謡大会、写真展など日本文化を総合的かつ集中的に紹介する予定であり、済州道民の皆さんとの友好関係・相互理解の増進に努めたいと考えています。
城山日出峰
漢拏山