2006年9月
紛争後11年が経ったボスニアの新しい顔として、サラエボ・フィルム・フェスティバルとピラミッド説の登場した山をご紹介します。
8月18日から26日まで、サラエボで第12回サラエボ・フィルム・フェスティバルが開かれました。
1995年、ボスニアはまだ紛争中でサラエボは包囲攻撃を受けていました。そんな中で映画を愛するサラエボの人達は37の映画を集めて第1回フィルム・フェスティバルを開催、包囲された街の中で1万5千人が映画を楽しみました。今では映画の数は180、観客は10万人以上という南東欧地域最大級の映画祭となっており、夏の終わりのサラエボは毎年多くの観光客や映画ファンで賑わっています。
もともとボスニアは文化的関心も高い土地柄で映画も大変人気があります。2001年にはボスニアの映画「No Man's Land」がアカデミー賞外国語映画賞を受賞しました。今年のベルリン国際映画祭ではボスニア出身の映画監督ヤスミラ・ジュバニッチの作品「Grvavica(グルヴァヴィッツァ)」がグランプリの金獅子賞を獲得、ジュバニッチ監督はサラエボ・フィルム・フェスティバルで審査委員長を務めています。
今年は、国際交流基金の海外映画祭助成事業によるフィルム・フェスティバルへの支援も行われており、ボスニアの更なる文化的発展と日本文化の紹介に寄与しています。(参考サイト:http://www.sff.ba/
)
また、ボスニアでは今、ピラミッドが話題になっています。サラエボの北30キロにあるヴィソコという町では昔から近郊の山を「ピラミッドに似ている」と言っていたようですが、昨年、ボスニア人アマチュア考古学者オスマナギッチ氏がこの山を12000年前のピラミッドとする説を発表、発掘作業を開始しました。これが事実ならば、ヨーロッパ最初のピラミッドであり、ヴィソコではピラミッド関連の土産物も作られるなど、観光資源としても期待されています。
一方で、この山は自然の隆起で出来たものだとする考古学者もおり、ピラミッド説の真偽は未だ解明されず、論議を呼んでいます。ちなみに、最近ではハイウェイも完成し、連日多くの観光客が押し寄せているそうです。(参考サイト:http://www.piramidasunca.ba/
)

