平成19年8月
1992年、我が国はソ連崩壊の際に独立したベラルーシと外交関係を樹立いたしました。本年はそれから15年が経ち、日本とベラルーシにとって節目の年を迎えました。在ベラルーシ日本国大使館では外交関係樹立15周年を記念して、ベラルーシ外務省との記念共同記者会見及びレセプションを行ったほか、国際交流基金及び当地ベラルーシ対外友好協会との共催で、日本のバンド「ひのき屋」による「ひのき屋欧州ツアー」、ベラルーシ公演を開催いたしました。
6月26日、首都ミンスク市での公演は楽器が届かないという前代未聞の状況で始まりました。書類の不備で楽器が税関を長時間通過できず、開演時間になっても届かないとういう事態が発生したのです。そんな状況でも何とか公演にこぎ着けるため、大使館員を初めとする関係者がミンスク中を駆け回り、ギター、ドラム等の楽器をかき集めました。一時はどうなるかと思われたミンスク公演でしたが、ひのき屋は日本の若い人々の底力を発揮し、あり合わせの楽器を使った素晴らしい演奏で公演を成功させました。しかし、本来のひのき屋の演奏スタイルは篠笛や太鼓などの邦楽器に、ギターやベースを取り入れた独特なものだと知ったら皆さんは驚かれるでしょう。
6月27日、ミンスク市から東に220kmほど離れたモギリョフ市での公演は、楽器も無事届き、ひのき屋本来の演奏を聞くことが出来ました。立ち見が出るほど詰めかけた聴衆はひのき屋の演奏に興奮し、公演後もなかなか散会しませんでした。
公演後、大学の進路で迷っていたベラルーシの女性が、今回の公演をきっかけに日本を研究出来る学科に決めたというエピソードが大使館に伝えられました。在ベラルーシ日本国大使館ではこれからも、ベラルーシの人々が日本の若い演奏家たちに寄せた暖かいまなざしを大切にし、このような広報文化事業を通じてベラルーシの人々の対日理解を促していきたいと考えております。
モギリョフ市での公演
(写真:エモトヒデユキ)
これが本来のひのき屋スタイル
(写真:エモトヒデユキ)