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在アゼルバイジャン大使館

2007年4月

 アゼルバイジャン共和国はカスピ海西方沿岸に位置する南コーカサス諸国の一つであり、欧州と中東、中央アジアを結ぶ橋梁の役割を果たす地政学的にも重要な国です。首都バクーの名は、「風の町」というペルシャ語に由来していると言われ、その名の通り、年間を通して風の吹く日が少なくありません。

 バクーはシルクロード上の要衝として古くから栄え、シルヴァン朝(12世紀から16世紀)末期にはその首都となり、当時の遺跡も残されています。更に19世紀末から20世紀初頭にかけて世界の原油生産量の半分以上を生産する一大油田地域となり、国際石油資本が進出した歴史があり、今でもバクーの街並みからは当時の国際的な雰囲気をうかがい知ることができます。アゼルバイジャンはその永い歴史の中で、トルコ、ペルシャ、ロシアの強い影響下に置かれ、多様な文化を継承してきました。そして、近代には帝政ロシアによる支配、その後、僅かの間の独立(1918-1920年)、そして旧ソビエト連邦への併合により同連邦を構成する1共和国となりましたが、1991年の旧ソ連邦崩壊に伴い独立を果たし、現在、民主化、市場経済移行等に向けた様々な改革努力を行っています。

 近年、カスピ海のバクー沖では新しい油田・天然ガスの開発が進み日米欧等の石油資本が再び進出して積極的な開発が行われています。その結果、2006年5月、バクーと地中海岸を結ぶBTC石油パイプラインが完成し、また同年12月にはトルコと結ぶBTE天然ガスパイプラインが完成し、アゼルバイジャンは石油・天然ガスの供給のみならず、カスピ海沿岸地域と世界を結ぶ「エネルギー回廊」としても国際的な注目を集めています。現在、アゼルバイジャンに本邦企業は5社進出していますが、そのうち1社が石油関連企業です。

 在アゼルバイジャン日本大使館は2000年1月21日の開館以来、南コーカサス地域の発展と安定にとって重要なアゼルバイジャンとの二国間友好関係を増進させるべく積極的な外交活動を展開し、在留邦人の保護に努めるとともに、アゼルバイジャンの経済・社会開発支援、様々な改革努力への協力、さらには日本文化の紹介活動や日本語教育機関への支援など、日本とアゼルバイジャンの関係発展と相互理解促進のために活動を行っています。また、当館は2000年9月より隣国グルジアを兼轄しており、アゼルバイジャン同様、様々な分野での支援・協力等を通じ、日本とグルジアとの関係発展にも努めています。2006年3月にアゼルバイジャンのアリエフ大統領夫妻、また2007年3月にはグルジアのサーカシヴィリ大統領夫妻が我が国を公式訪問され、我が国と両国との間には更なる友好関係、交流促進の機運が高まっています。

カスピ海を望む風景
カスピ海を望む風景
乙女の塔-ユネスコ世界文化遺産
乙女の塔-ユネスコ世界文化遺産
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