外交史料館

外交史料館報 第26号(平成24年12月)
目次と概要

平成25年4月10日

口絵
  • 沖縄返還協定調印本書
  • 日中共同声明

講演会
  • 河野康子「沖縄返還と日本外交」
 平成24年3月28日に外交史料館講堂で行われた講演会の記録。本講演会では,近年公開された外交記録公開文書等を活用し,1950年代後半の安保条約改定交渉時における「条約区域」をめぐる日米間の交渉過程について,沖縄・小笠原を「条約区域」に含むことの是非に関する議論を中心に,「潜在主権」の問題や当時の国会審議状況等にも着目して論じた。

研究会
  • 宮城大蔵「戦後賠償をめぐる国際政治」
 平成24年10月11日に外交史料館会議室で行なわれた研究会の記録。本研究会では,戦後日本が直面した賠償問題を国際政治の文脈で論じ,日本の賠償が戦後の東南アジアにおける国際秩序の形成と変容に与えた影響を検証するとともに,賠償交渉の妥結に至るビルマ,フィリピン,インドネシア等との間の力学やその特徴,評価等につき考察した。

調査研究
  • 石田訓夫・白石仁章「第二次世界大戦前夜における極東地域のユダヤ人と日本外交」
 第二次世界大戦前夜の東アジアにおけるユダヤ人の動向に関する従来の研究では,査証ないしは渡航証明書発給記録にもとづく実態調査はほとんど顧みられてこなかった。本稿では,当館所蔵史料のなかから発給関係記録の整理を行い,当該記録が作成された経緯を検証し,統計的見地から意味づけを試みるとともに,当該期を知るユダヤ人関係者のインタビューを取り上げた。

史料紹介
  • 服部龍二「2011年12月22日公開ファイル「日中国交正常化」ほか」
 本稿は,平成23年12月22日に公開された外務省記録のうち,日中国交正常化に関するファイル15冊および平成24年7月31日公開分1冊の主な内容(日中要人会談記録,日華平和条約の適用範囲,中共政府承認に伴う諸問題,田中総理の中国訪問,日中国交正常化に対する諸外国の反応等)を紹介し,解題を加えたもの。
  • 神山晃令「王寵恵常設国際司法裁判所判事の後任選挙に関する長岡春一書簡」
 本稿は,長岡春一国際司法裁判所(PCIJ)判事が栗山茂条約局長宛に送った昭和11年6月15日付書簡(中国の王寵恵判事辞任後の後任選挙をめぐるPCIJ,国際連盟の動向を伝えたもの)および6月23日付書簡(非連盟国である日本のPCIJ判事選挙参加についての意見具申)を紹介したもの。

展示
  • 企画展示「大震災と外交―関東大震災と明治・昭和三陸地震―」について
 平成23年11月4日から24年6月29日まで開催された企画展示についての解説。本企画展示では,関東大震災と明治・昭和三陸地震を取り上げ,外交史料に現れた被害状況,諸外国の支援,日本の対外措置や復興策を振り返った。

(参考リンク)
 企画展示「大震災と外交―関東大震災と明治・昭和三陸地震―」
  • 特別展示「サンフランシスコ講和への道」について
 平成24年7月4日から10月31日まで開催された特別展示についての解説。平成24年は平和条約発効から60年という節目の年であり,本特別展示では講和達成に向けた日本の外交努力を関係史料によって跡づけた。

(参考リンク)
 特別展示「サンフランシスコ講和への道」

『日本外交文書』概要
  • 「第二次欧州大戦と日本 第一冊 日独伊三国同盟・日ソ中立条約」
 平成24年3月に刊行した『日本外交文書 第二次欧州大戦と日本 第一冊』(日独伊三国同盟・日ソ中立条約)の概要を紹介。本冊は,日独伊三国同盟と日ソ中立条約の締結を中心に,太平洋戦争開戦までの時期における第二次欧州大戦関係外務省記録を特集方式により編纂・刊行したもの。

(参考リンク)
 『日本外交文書 第二次欧州大戦と日本 第一冊』(日独伊三国同盟・日ソ中立条約)

外交史料館ニュース
 平成24年1月より12月までの外交史料館における主なニュース。(1)外交記録公開,(2)所蔵記録のマイクロフィルム・デジタル化の実施,(3)「外交史料Q&A」の掲載,(4)展示。
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