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「東西経済回廊」に関する共同プレス・ステートメント
(仮訳)

平成13年11月22日

  1. ソムワート・ラオス副首相兼外務大臣、スラキアット・タイ外務大臣、ニエン・ヴィエトナム外務大臣は、山口日本外務大臣政務官と共に、2001年11月22日、タイのムクダハンに於いて、スラキアット・タイ外務大臣を議長とする会合を行った。  

  2. 本会合の目的は、本地域及び住民による繁栄の共有を実現するために同地域における相乗効果・補完関係を強化することを目指し、第2タイ-ラオス・メコン橋及び東西経済回廊の東部地域を開発し、活用するための政治的意思とコミットメントを再確認することである。東西経済回廊の東部地域は、ラオスとヴィエトナムの9号線、また、ヴィエトナムの1号線を結び、コンケンからムクダハン、サバナケット、更にはダナンまでの地域を繋ぐものである。

  3. 本会合は、第2タイ-ラオス・メコン橋、9号線、ダナン港に繋がる1号線の建設に係る前向きな進展を歓迎する。東西経済回廊のラオス部分は、2003年までに、ヴィエトナム部分は、2004年までに、更に第2メコン橋は、2005年までに完成予定である。

  4. 諸大臣は、広範な意見交換を行い、以下の諸事項にプライオリティーを置くことに合意した。

    • 共同生産ベースとなり得るムクダハン及びサバナケットにおける経済特区を設けることにより、貿易・投資機会を促進。このような経済特区は、9号線の他地域への拡大もあり得る。更に、本会合は、本件に係る共同フィージビリティー・スタディー(F/S)を要請した。

    • 3ヶ国間(注:タイ、ラオス及びヴィエトナム)において、ワンストップ・ウィンドウ・インスペクション(注:税関や入国管理に係る業務を一つの窓口で行うこと)を促進することにより、貿易、投資、観光、国境を越えるヒトとモノの移動を促進。

    • 特に、“3つの国、一つの目的地”と題する共同キャンペーンや観光施設・インフラの開発を通じた、文化・自然に係る観光を中心とした内陸観光を促進。

    • 運輸、通信、観光、貿易、投資、人的資源、エネルギー及び環境といった8分野における開発に係るキャパシティー・ビルディングを強化。

    • 更なる協力・支援を得るために、国際機関、金融機関及び他のドナー国の積極的な参加を奨励。

    • 9号線沿線の地域開発における、国内及び国際的なレベル双方での公的・民間セクターの参加を強化。

    • ミャンマーのヤンゴンにて開催される第10回GMS閣僚会合にて採択されることとなっている『「東西経済回廊」東部地域のための投資前調査(the Pre-Investment Study for the eastern part of the East-West Economic Corridor)』で特定された優先案件(特に東部地域)の実施を奨励。その意味で、タイ、ラオス及びヴィエトナム間での「モノやヒトの国境を越える移動の円滑化」に係る合意へカンボディアが加入しようとしていることを歓迎。

    • 東西経済回廊計画が完全に実施されるべく、本回廊が、近い将来ミャンマーに延長されることを期待。


  5. こうした目的のために、諸大臣は、9号線周辺地域の開発の進捗状況をフォローアップし、各大臣に報告すべく、ムクダハン、サバナケット及びダナン3県の代表者と共に高級事務レベル会合(SOM)を毎年開催することを指示。

  6. タイ、ラオス及びヴィエトナムの外務大臣は、メコン地域開発、特に「東西経済回廊」の開発に対する日本政府とアジア開発銀行(ADB)の積極的関与と共に、資金的・技術的貢献に感謝。

  7. 日本外務大臣政務官は、本会合開催にあたり、タイ、ラオス及びヴィエトナムが示したオーナーシップを歓迎すると共に、高く評価。日本は、これまで東西回廊を含むメコン地域の開発の推進において主要な役割を果たしてきたが、今後もこの開発イニシアティブにおいて前向きな役割を積極的に果たしていくことを改めて表明。

  8. 諸大臣の協議は継続され、本日、ムクダハンとサバナケットに架かる第2メコン橋及びダナン港を視察することとなっている。

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