平成20年9月

9月5日、柴山政務官は、訪日中のデヴィッド・トルバート国連クメール・ルージュ裁判支援部専門家とカンボジアのクメール・ルージュ裁判の現状と課題に関し意見交換したところ、概要次のとおり。
(1)我が国は、「平和協力国家」としてカンボジア和平プロセスの総仕上げであるクメール・ルージュ裁判の成功にコミットしている。本件裁判の改訂予算策定等貴専門家の尽力に感謝。自分(政務官)は、昨年実現した我が国の国際刑事裁判所(ICC)への加盟に尽力してきた国会議員の一人であり(注:同政務官は自民党ICC議連の事務局長)、本件裁判についても熱意をもって見守っている。
(2)クメール・ルージュ裁判特別法廷はカンボジア国内司法改革の貴重なモデルであると受けとめている。"Justice delayed, justice denied"(「正義達成の遅れは、正義の否定である。」)と言われるように、5人の被疑者が高齢化している中で、正義達成のために迅速な裁判を期待する。
自分(トルバート専門家)の就任以来この6か月間、新たなチームが加わり、裁判の運営面等において多くの改善がみられている。最初の公判は共同検事による異議申し立てが出されてしまい若干遅延しているが、被疑者が高齢化していることもあり、今後は裁判プロセスを早急に進める必要がある。貴政務官ご指摘の点については真剣に受け止める。自分(トルバート専門家)も裁判の早期の実施のために裁判スケジュールを策定し、一定の規律を確保するようにした。