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松宮政務官のウズベキスタン訪問
(概要と評価)


平成16年3月23日


1.訪問の概要

タシケント繊維工業大学の学生たちと
タシケント繊維工業大学の学生たちと
 3月18-19日、松宮政務官はウズベキスタンを訪問。ウズベキスタンは、独立後12年であるが、文化・歴史のある親日的国家。今回、ミルジョーエフ首相、サファーエフ外相、ガニエフ副首相兼対外関係経済庁長官(食糧増産援助の署名式の立ち会いを含む)、アジモフ副首相兼経済相と会談するとともに、タシケント客車修理工場(有償)、タシケント繊維工業大学(無償機材供与)、日本センター等の視察を行った他、日本企業関係者、青年海外協力隊と懇談した。


2.会談の概要

(1) 松宮政務官より以下を提起、説明した。

(イ) 地政学的な重要性等に鑑み、中央アジアそして戦略的パートナーであるウズベキスタンとの関係を重視しているとの基本認識を伝達した。

文化交流促進事業の一環としての桜の植樹式
文化交流促進事業の一環としての桜の植樹式
於:キャラバンサライ(シルクロード文化センター)
(ロ) 同国の経済改革努力を評価するとともに(昨年10月にIMF8条国入りを達成)、我が国の経験から、ウズベキスタンの経済発展のための中小企業育成、農業改革等の重要性について指摘、意見交換した。

(ハ) 我が国の経済協力の現状・方針等について説明した。

(ニ) 同国の民主化人権問題については、依然改善すべき課題はある中で、同国政府の人権改善の意思、努力を踏まえ、更なる人権状況の改善への期待とそのための支援を行う用意がある旨伝達した。

(2) これに対し、ウズベキスタン側より、以下の諸点が表明された。

(イ) ウズベキスタンは、日本を戦略的パートナーと位置づけており、小泉総理、川口大臣のウズベキスタン訪問を強く招請する。また、日本の安保理常任理事国入り等を支持する。

(ロ) 我が国経済協力を評価し多大な謝意が表明された。

(ハ) 日本の投資拡大についての期待が表明された。

(ニ) 人権問題に関し、ウズベキスタンは漸進主義の下で努力している旨説明があった。

(ホ) 中央アジアの戦略環境が大きく変化する中、日本が同地域でより大きな役割を果たし、関与していくことを歓迎する旨述べた。


3.評価

(1) 全体

 我が国は、1991年のウズベキスタン独立以来、同国の安定的な国造りへの支援を含む取り組みを行い、カリモフ大統領の二度の訪日(94、02年)も得て二国間関係は大きく強化されたが、松宮政務官の今次ウズベキスタン訪問は、昨年12月のサファーエフ外相の訪日に続き、両国の「戦略的パートナーシップ」(2002年首脳間で署名)の具体化として両国関係を更に強化するものとなった。

(2) 二国間関係

日本のODAにより供与された機材で学ぶ学生達(タシケント繊維工業大学)
日本のODAにより供与された機材で学ぶ学生達
(タシケント繊維工業大学)


(イ) 政治面では、ウズベキスタン側より、日本の中央アジアにおける一層の役割、国際社会における日本のイニシアティブに対する支持が確認された。

(ロ) 経済協力については、食糧増産援助(無償)の署名式が行われたが、これまでの我が国の支援に対する多大なる謝意が表明され、政務官が経協サイトを視察し、極めて有効に利用されていることを確認した。日・ウズベキスタン関係に鑑み、今後、これらのような優良案件の実施が期待される。

(3) 地域協力

 先方より、日本がこの地域でより大きな役割を果たし、関与していくことを歓迎し、日本のイニシアティブにあらゆる支援をする旨の発言があった。



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