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外務本省

人事制度の再構築、誤ったエリート意識の排除とお客様志向

今川幸雄

1.人事制度の再構成

 外務省は、他の諸官庁に比べても、さほど大きな権力も権限も持っておらず、あるものは国際問題、海外事情、外国語等に優れた知能集団の人材だけである。これら人材の持てる力量を最大限に活用し、競争原理の導入により職員が切磋琢磨して能力向上を計るようになれば、最近数々の不祥事により少なくとも外部の目には地盤沈下と見られる外務省の働きを再活性化するのみならず、将来に向かって外務省の地位を上昇させ、国民の信頼を回復することにつながると考えられる。
 外務省の人事制度は、19世紀後半、外交が一握りのエリートだけで行われていた明治時代の基本的形態が継がれ、外務省の職員採用試験(または入省者選衡)は、明治27年以来、外交官領事官試験、外務書記生試験、雇員採用の三本立てとなっており、名称は変わっても、これが今日の一種、専門職、三種の試験となっている。問題は試験(選衡)合格者採用後の処遇、能力活用などが、21世紀の今日、高学歴化の市民社会に合わなくなっていることで、その改善は急務である。

(1)一種試験合格採用

 外務省は昨年度より、従来外務省が独自に行ってきた一種(上級)試験を廃止し、人事院が行う国家公務員採用試験一種の合格者の中から将来の上級幹部たる一種職員を採用することにした。これには、一種職員の語学カの低下など危惧される点もなきにしもあらずだが、従来省内のプリンスとして優遇され、ほぼ全員が指定職(局長、次官等)、特別職(大使)にまで昇進する過度のエリート・コースにあった一種職員の取り扱いを是正し、競争原理を導入した能力重視で、他省行政官の場合と同様、有能な者は指定職(および外務省の場合は大使)へと昇進するが、有能でない者は一般職(11級まで)止まりとすることを示したものとして評価し得る。いずれにせよ、一種職員は、中央行政官庁として外務省全体(本省及び在外公館)の中心となる幹部要員であるが、一種の試験に合格して入省した者が横一列並びに昇進していくのではな<、競争原理導入の結果、専門職以下の能力しかない者、管理監督職として欠陥のある者は降格させて課長にも就任書せないことが必要である。なお一種職員でも一定期間、官房の実務(会計、電信など)や領事実務に従事して経験を積ませるべきである。

(2)専門職職員

 専門職職員は外務省の中堅としてその屋台骨を支えているといえる専門家集団である。専門職職員の多くは自らの専門分野の語学力および知識に自信を持っているが、自分たちに対する処遇が一種職員に対する処遇に比べて適切でないとの不満を抱いており、入省20年くらいで「やる気」をなくしてしまう者もあるので、専門職職員が能力を十分発揮できるようにする人事制度の再構成は、外務省の再活性化のため極めて重要であるので多少詳述したい。

(イ) 採用武験
 現在人事院が行う国家公務員採用試験一種および外務省が行う外務省専門職職員採用試験は、共に大学卒程度の試験であるから、専門職職員の中には試験を統一して、一種、専門職とも全て同一処遇にせよ(要するに国家公務員採用試験一種の合格者を倍増して、その中から専門職をとる)との希望もあるが、問題はしかく簡単ではない。一種試験では、将来他省庁幹部と伍して中央官庁たる外務省職試験では、将来在外公館の中核となる人材を求め、主に国際関係、外国事情、外国語等の分野に強い関心と高い学力を示し得る者を合格させて採用する。このように共に外務省が必要とする人材を求めるのであるが、これら人材に求められる能力、性格等が全て同じではないのであるから、大学卒程度の試験を二本立てにすることには意味がある。入省希望者はその希望する試験を受験すればよい。
 現在の国家公務員法およぴその下にある法令、人事院規則等により規定されている国家公務員制度では、同じ大学卒程度の試験であるが、一種試験合格者は3級1号、二種、外務省専門職・国税専門官・労働基準監督官当採用試験等合格者は2級2号に初任給が格付けされる。これは全ての国家公務員制度の枠内の問題であり、外務省専門職試験合格者だけが特別扱いされるものではなく、専門職職員は拘泥するべきではない。
 要は外務省が専門職試験に合格して入省した職員を、処遇置、昇進等の面において現行法令の枠内で与えることのできる可能な限り最大級で、各人の能力、勤務成績に応じて良好な取り扱いをして、専門職職員が失望することのないよう激励する人事政策を実施することである。また、専門職職員各人は、それぞれの専門とする国、地域、分野において、政治、経済、社会、文化、歴史等々の点で他の内外のいかなる人士にも決して劣らないだけの知識を持ち、外国の要人、専門家等と親しい人間関係を構築するべく日夜労めるべきであり、これができない者は降格もやむなしと考えられる。

(ロ) 専門性
 一種・専門職いずれの職員も外務本省、在外公館に交互に勤務するが、専門職職員の場合は英語、フランス語、ドイツ語等の一般語学ではなく、開発途上国などの特殊語学を主体とし、こうした国々や地域に精通した専門家として在外公館勤務を長くする必要がある。ただし、視野の狭隘な専門家になってしまうことを避けるためにも、ある開発途上国の特殊語学専門職員を、本省と当該途上国の間をピストン往復させるようなロテーション人事配置を行うべきでなく、特殊語学の専門職員も米、英、仏等一般語学を使用する先進国にも勤務させる必要があり、そのためには特殊語学専門職員は、入省後の研修時等において、英語、フランス語等一般語学をも併せて学習する覚悟が必要である。

(ハ) 勤務環境
 外務省は、専門職職員のプライドを傷つけず、彼らの能力を引き出すための人事政策を実施すべきであり、専門職職員や三種職員が非常に気にしている世上いわゆる「キャリアとノンキャリアとの差別」とか、「「生まれ」(入省試験)による江戸時代的身分差別」などといわれるものの隔差是正のため、人事当局が多大の努力をしていることを職員に具体的に示すとともに、可能な限り人事の透明性を拡大すべきである。
 こうした観点から今すぐにでも実現可能と思われるいくつかの具体策を私案として提示したい。

(a) 一種、専門職とも入省直後の研修(もちろん研修旅行も)可能な限り−緒に行い、彼らの間で友情、同期意識を育成する。
(b) 年次別同期会を、一種、専門職とも合体し、クラス幹事を1人(一種、専門職交互)とする。
(c) 一種職員は在外研修中は外交官補、研修終了後は2等書記官、専門職員は在外研修中は3等理事官、研修終了後1年余りで3等書記官という現行の在外研修時からの身分差別的制度を改め、専門職も在外研修中は外交官補、研修終了後は3等書記官とする。
(d) (総務班制度の原則廃止)外務本省各課には(地域局の例)職制上は課長に、(通常は一種)の下に管理職である地域調整官(通常は専門職)、首席事務官(通常は一種)、課長補佐(班長)(総務班は通常は一種、他は専門職または三種)、班長(係官)が配置されている。しかし、実際上大部分の課では課長の下で首席事務官が全てを取りしきり、地域調整官は課長を補佐する管理職務が与えられず、事実上課長補佐(班長)並の仕事を与えられている。この課内のラインで課長、首席事務官の下で、若い総務班長(一種)が各班長にトップ・ダウンの指示命令を与える。在外研修を終えて2〜3年の総務班長が一段と高い地位にあって、20年もの経験を有し専門的知識豊富な専門職職員の班長(課長補佐)に支持、命令を与えることは、中堅以上の各班長にとっては屈辱であり、外部からみても見苦しい場面で、これが多くの専門職職員にやる気を失わせる原因となっている。総務班制度を廃止し、業務の性格上廃止できない課では総務班と他の班との関係を調整して同格とし、課内のとりまとめは課長の下の首席事務官と地域調整官が協力して取り組み、そこから直接各班に指示、命令が行くようにするべきである。なお、若い一種職員も、同等の職務の級にある専門職、三種の職員と共に各班の実務を経験し、専門的知識の拾得に務めるべきである。
(e) 専門職職員は専門家である。専門職職員が入省後15〜17年を経た時点で、強制はしないが半務的に本人の専門とする国、地域、または専門分野の問題につき論文を提出することを奨励する。外務省は外部の有識者を入れて論文をを審査し、第一級の論文を提出し、しかも勤務成績優秀な者は、思い切った抜擢の対象とする。本人が希望する場合外務省は優秀と認められる論文を、大学院大学などに提出して博士号(いわゆる論文博士、課程博士ではない)を取得することも支援する。中堅職員は多忙のため、ペーパー・テストの試験を実施するには準備のため支障が生ずるが、いやしくも自分の専門領域に関する論文であれば、年月をかけ、夜を徹してでも優れた作品を仕上げると思われる。
(f) (抜擢) 外務省は、1974年より昨年まで、20年間にわたり、外務省独自の登用制度を実施してきた。専門職から−種への上級登用と、三種から二種(専門職同等)への中級登用である。私見では、外務省の採用試験による「固定身分制」を打破して特に有能な職員を引き上げるブレック・スルーの思い切った人事政策として評価してきたが、人事問題であるので多少はやむをえないと思うが、登用の基準が明確でなく、登用者の選定が密室の中で行われているとして、特に登用きれなかった専門職職員および三種職員の間に強い不満を生じさせデイスカレッジしているということで、本年から登用制度は廃止された。折角の登用制度を、透明性の向上など制度の改善を計ることなく廃止してしまったことには残念な気もするが、省内に反って不満が高まるのであればやむをえない。外務省人事当局は、登用制度は廃止しても実質的な登用を中止してはならず、反って大いに拡大しなければならない。
 これは「抜擢」であり、競争原理の導入により、前記論文審査なども一案であるが、特に優秀な専門職職員は入省20〜22年程度で本省の課長または在外公館の参事官に抜擢し、将来は大使までの道を開くことなどを実現すべきである。他方勤務成績不良や能力不足の者は降格を考慮すべきこと、一種職員の場合と同様である。
 現在の外務省の定年は63歳で、大学卒業後すぐ入省した場合在職期間は約40年であるので、前半20年間の勤務成績や能力表示を公平に審査して、抜濯を行う場合は42〜43歳頃を目処とし、後半20年間は実際上一種職員と同等に取り扱うことが望ましい。


(3)三種職員

 高卒程度の国家公務員採用試験三種に合格して入省した三種職員は、従来は主として官房事務および一般的補助事務に従事してきたが、今後とも外国語その他の研修制度を充実させ、本省勤務中に大学夜間部等への入学を希望する者には便宜を与え、能力の向上に努めさせて、優秀な職員には能力相応の外交領事事務を担当させ、専門職員並みの責任ある職務に抜擢を実現すべきである。

(4)専門調査員、派遣員の本官採用

 在外公館には、通常複数の専門調査員、国際交流サービス協会派遣員が配置されて、主として調査事務、一般的補助事務就中便宜供与事務を担当している。専門調査員、派遣員には外国語に堪能で、現地の事情に通じたた得がたい人材も多いので、契約期間終了時に外務省職員としての採用を希望する者は、専門調査員は専門職並み、派遣員は三種並み(将来の抜擢も排除されない)の職員として積極的に採用し、外務省の人材の層を厚くすることを考慮すべきである。

(5)外部の人材の中途採用

 商社、銀行、特殊法人、大学等外務省の外から、中堅クラスの職員を年間20名程度外務省職員として中途採用(出向ではなく、いわゆる片道切符の取り切り)し、「外部の血」を入れることにより外務省の職場が独善的、閉鎖的にならないようにすることを検討すべきである。

2.外務人事審議会の活性化と活用

 外務省には外務人事審議会が設置されているが、現在のように外務省の改革の必要性が叫ばれ、外務省の人事制度の再構築を行わねばならない時期において、同審議会が外務大臣の諮問に応えて、より公正で透明性の高い人事制度の再構築のための討議を行うことは必要かつ有益と思われる。

3.民間人等外部(他省庁出身者を含む)−人材の大使への起用

 大使ポストを外務省出身者だけで独占すべきでないことは言を俟たないが、外交には深い知識と経験を要することもあり、一流の人士であれば誰も適格というわけではなく、その時々における外務省人事の情況にもよるが、「日本の顔」として人格・識見とも秀れた方で、この方にお引受けいただければ日本外交の推進に大いに貢献できるという方が、外務省外の経済界、言論界あるいは他省庁などにおられる場合、外務省は内閣に上申し、外務大臣から個別にその方に対し、「三顧の礼」をもってお願いして大使に就任いただくことを実現すべきである。
 これに当り心すべきことは、会社の社長レースや官庁の次官レースに最後に敗れたナンバー2を救済するということであってはならず、あくまでナンバー1など最適任と思われる方に、辞を低くして就任をお願いするということでなければならず、この点、戦後外交再開後間もなく、駐米大使に新木栄吉日銀総裁、駐仏大使に古垣鐵郎NHK会長に就任いただいたことを想起すべきであり、官庁の場合、警察庁から山本鎮彦ベルギー大使など3名の長官経験者に大使への就任を引き受けていただいており、他省庁からの場合も次官経験者の起用を考えるべきであろう。民間、他省庁いずれからの場合も、外部からの−流人士の大使への起用は、外交の推進・活性化のため就任いただくのであって、諸団体、諸官庁において大使ポストを「既得権化」するようなことは絶対に避けなければならない。
 部外からの人士を大使に起用した場合、外務省は全力を挙げて当該大使を支援するため、特に経験豊富で有能な公使(主要国では特命全権公使)を補佐役として配すべきである。他省庁からの起用を含め部外人士の大使起用の人数に枠を定める必要はないが、私見では15〜25人程度が適当と思う。

4.誤ったエリート意識の排除

 外務省職員の大半、特に世界中に多数散在する後発開発途上国にある在外公館に在勤する外務省職員が、厳しい生活環境の下に、自からの私生活の困難はもとより時には生命の危険をも顧みず、日夜職務に専念している姿には頭の下がる思いをさせられ、彼らの中には悪い意味でのエリート意識(誤ったエリート意識)の片鱗も認められない。しかし、残念なことながら、世間一般には、「外務省職員はエリート意識が強過ぎて一般国民の常識とは乖離した物の考え方をしている」という枇判が強く存在していることは事実であり、外務省職員一人一人の物の考え方や行動が世間一般にこのような批判をされていることは外務省にとって不幸なことであるから、外務省は職員に対する教育、研修、訓練などを通じて、職員が誤ったエリート意識をもつようなことがないよう指導監督すべきである。
 確かに一部の職員、中でも幹部たるべき一種職員の一部に、例外的とはいえ過剰な誤ったエリート意識をもち、省内外の評判を悪くしている者がいることは事実である。彼らは概して、一流大挙を出て一種の試験に合格したものの、気位だけ高くて謙虚さがなく、同じ−種職員の中では成績劣等なものが多い。例外的とはいえこうした性格の悪い幹部(または幹部侯補)職員に対しては、人事当局が強い矯正教育を行い、直らない場合には降格などの措置を講ずることが必要である。
 誤ったエリート意識は排除されなければならないこともとよりであるが、一種、専門職、三種を間わず、外務省に採用された職員が日本を対外的に代表して外交領事事務を行う外務省職員になったことを誇りに思い、如何なる困難にも打ち勝って職務に専念するという使命感を抱くことはきわめて重要である。一方において謙虚に身を持するとともに、他方国家国民に奉仕する強い意識を持った外務省職員の教育に力を盡すべきである。

5.お客様志向

 外務省には、不特定多数の来訪者に対応する部署は意外と多い。外務本省では、儀典官室、国内広報課、旅券課、外国人課、難民支援室、民間援助支援室等、在外公館では、領事班、経済班等が特に内外の一般の方々の来訪の多いところで、これらの部署における職員の対応ぶりは、国民および外国人の外務省に対する印象を直ちに良くも悪くもするものであるから、非常に重要である。接客の要諦は親切・丁寧の二語に盡きるが、言うは易く行うは難しの典型であり、難しいが来訪者の立場にたって心から親切にすればその気持ちは必ず相手にも通じるはずである。こうしたことは入省試験の種別に関係なく、全職員に対し特に初任研修において教育しなければならない。外務省は、本年以降、在外研修を終了した1種・専門職職員を領事事務に従事させる予定と聞いており、そのこと自体結構なことであるが、若い職員を領事事務に精通させると共に、在外公館領事班への来訪者への良好な対応ぶりについて真剣に学ばせる必要がある。なお、在外公舘の領事班の部外者への応対ぷりには、大使、公使、総領事等幹部も細心の注意をもって指導監督し、特に大規模公館では領事班長が、直接窓口業務に当る若い職員のみならず邦人、外国人の現地職員の接客ぷりを見つめ、必要により自らが窓ロに出て、いやしくも不親切や横柄な態度を示すことがないよう、窓口業務を重視すべきである。
 「お客様志向」の正反対が「お上意識」である。アフガン支援国際会議の直前、NGO代表として出席が予定されていた0氏が、朝日新聞の取材に対し「お上は信用できない」としゃべったことが不穏当であるとして外務省が0氏の出席を取り止めさせたことは、「お上意識」の典型である。NGOには種々の傾向の人がいて、オール与党ではないことを知るべきである。
 最後に、最近在外公館の警備が厳重になるに伴い、在留邦人、旅行者、査証申請者等が在外公館を訪れても、警備職員が容易に中へ入れてくれないということで、外部の在外公館に対する信頼感を最初から傷つけるケースが多々ある。在外公館長は「お客様志向」と保安警備との調和を検討すべきであろう。

6.大使の対任国(機関)職務専念義務等

 大使は外国や国際機関に対する日本の代表であり、文字通り「日本の顔」であるから、その重大な任務に鑑み、他の国家公務員よりも自らを厳しく律し、日本と任国(機関)との良好な関係構築に全力を投入し、常に任国に関する研究を怠ってはならない。
 大使の任期および回数の基準として、一種は3〜4年2回、部外起用者は3〜4年1回、2種は4〜5年1回とし、在任中次のポストを考えて本省に働きかけるようなことをせず、現在の任国(機関)における職務に腰を据えて専念する。「渡り鳥大使」のように3〜4ケ所の任国(機関)を廻ることは廃止する。
 大使は、開発途上国など任国の言語に通じない場合は、発令前6ヶ月間くらい外務省研修所において任国言語の特訓を受け、赴任後は少なくとも簡単な挨拶などは任国の言語でできるようにすることが望ましい。
 大使は、公務員倫理規定を一般職公務員以上に厳しく遵守し、情報収集等に籍口して平日にもゴルフをしたりすることはもとより、疑惑を生じさせないため、在留邦人、邦人旅行者等とのゴルフ、マージャン、カラオケ等は禁止する。任国要人、外交団、在留邦人等との交流は、秩序正しい会食、レセプション等において行えば、友好関係の促進、情報の収集等に不便を生じないはずである。例外的な交際が必要な場合は必ず本省に報告する。
 大使を全面的に補佐する公使(いわゆる次席)は、大使不在時には臨時代理大使をなることもあり、特に人格、識見とも優れた職員を配置し、相応の処遇をする。
 大使の起用分野ごとの人数に数値目標を定める必要はなく、適材適所の起用こそ必要であるが、将来における望ましい配分の一応の目処として、一種 60〜70人、二種 25〜30人、部外からの起用 20〜25人程度が私案として考えられる。


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