1月16日から18日の間タイを訪問中の岩屋外務副大臣は、17日午前9時より約40分間、タイ外務省にて、サワニット外務副大臣と会談を行った(一部ニット外務大臣も参加)。また、同日午前11時10分より約40分間、スラユット首相を表敬した。それぞれの会談概要以下の通り。
(1)サワニット外務副大臣と岩屋外務副大臣は、2007年に日タイ修好120周年を迎え、両国間でこれを祝賀するとともに、本年を機に両国関係をより一層発展させていくことで一致した。チェンマイ園芸博については、サワニット外務副大臣から日本庭園が最も観光客に人気がある旨の発言があった。
(2)両者は、日タイ間の経済関係の発展へ向けた努力を行っていくことでも一致した。岩屋外務大臣からは、外国人事業法、小売店舗規制法、ビジネス査証の基準変更等の問題に触れつつ、開かれた投資環境の維持を求め、サワニット外務副大臣より、外国人事業法の改正等について説明があるとともに、日本の投資を重視しており、よく説明、相談していきたい旨述べた。日タイ経済連携協定(JTEPA)については、サワニット外務副大臣より、本年春の署名への希望が表明された。
(3)地域協力について、サワニット外務副大臣から日本のメコン地域開発への支援への謝意が示され、メコン地域の発展へ向けて日タイ間で一層の協力を行っていくことで一致した。日本の地域協力への貢献について、サワニット外務副大臣より、安倍総理が、セブ島でのASEAN関連会合で建設的な役割を果たされたことに感謝している旨の発言があった。
(4)北朝鮮問題については、岩屋外務副大臣より、国際社会が一致して国連安保理決議に従った措置をとることが重要であるとして、タイ側の取り組みを求めた。サワニット外務副大臣から、日本が果たしている役割を評価する、六者会合のプロセスを支持する、タイは、貿易の問題を含め、国連安保理決議を遵守する旨述べた。拉致問題について、サワニット外務副大臣は、タイ人行方不明者に言及しつつ、日本側と良く連絡をとっていきたい旨述べた。
(5)タイの政治状況について、岩屋外務副大臣は、今次訪問を通じ、政権運営が円滑に行われている様子をうかがうことができたと述べつつ、タイにおいて更に民主化について進展があるよう期待する旨述べた。
(1)スラユット首相より、本年は日タイ修好120周年を迎え、アジア地域では最も長い二国間関係を築いてきている、タイは日本との関係を重視している等述べた。同首相と岩屋外務副大臣は、日タイ修好120周年を機に両国間関係を更に発展させることで一致した。
(2)日タイ経済関係については、スラユット首相より、タイ政府が検討中の外国人事業法の改正は日本企業等に悪影響を及ぼすものではない旨説明があり、岩屋外務副大臣から、タイは日本にとり重要な投資先であり、良好な投資環境の維持を期待する旨述べた。また、岩屋外務副大臣より、日タイ経済連携協定(JTEPA)が早期に署名できることを期待する旨述べた。
(3)北朝鮮に関しては、岩屋外務副大臣より、北朝鮮に対して国際社会が一致して対応することが重要である、拉致問題についてもタイと問題を共有しているので、タイ側の理解と支援をお願いしたいと述べた。スラユット首相より、行方不明となっているタイ人の安全を心配しており、日本側と良く連絡をとりたい旨述べた。
(4)タイにおける爆発事件について、岩屋外務副大臣より在留邦人及び在タイ日本企業の安全に触れつつ、治安の維持についてタイ側の尽力を要請した。スラユット首相より、タイ国民とタイに居住する外国人の安全のために全力を尽くしたい旨述べた。
(5)タイの政治状況について、岩屋外務副大臣からタイにおいて更に民主化について進展があるよう心から祈っている旨述べた。スラユット首相より、憲法制定委員会の設置に言及があり、新憲法について、当初の予定の6ヶ月を短縮して制定できる可能性を示唆しつつ、現在の政権は一時的な政権であり、発表されている時間的枠組みに沿った民主化を進める考えであり、より早く民主化が可能であればそうする旨述べた。