岸田外務大臣
第5回日豪外務・防衛閣僚協議(「2+2」)(概要)

平成26年6月11日

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 6月11日,第5回日豪外務・防衛閣僚協議(「2+2」閣僚級会合)が開催されたところ,概要以下のとおり。会合後に共同プレス声明(骨子(PDF)和文(PDF)英文(PDF))が公表された。
 日本側から岸田外務大臣及び小野寺防衛大臣が,オーストラリア側からビショップ外務大臣及びジョンストン国防大臣が出席。協議は,18時30分から19時35分まで行われ,共同記者会見を挟んでワーキング・ディナーが20時30分から21時40分まで行われた。

1 冒頭発言

冒頭,各大臣より,概要次のとおり発言。

(1)岸田外務大臣
安倍政権及びアボット政権発足後初の「2+2」を開催でき,喜ばしい。日豪は「戦略的パートナー」であり,近年,様々な分野で安全保障・防衛協力を発展させてきている。本年4月のアボット首相訪日の際には,安全保障・防衛分野で成果があったが,これをフォローしていくために,今回の協議は非常に有意義。

(2)小野寺防衛大臣
ジョンストン国防相との会談をこの1ヶ月の間に3回行うことができ,ジョンストン国防相とは家族のような関係。両国が行ったフィリピン台風被害の救援活動の際には,ビショップ外相とも現場でお会いした。また,マレーシア航空機捜索活動でも,日豪が重要な役割を果たし,4月に訪問したパースでジョンストン大臣と会談を行った。両国の関係が今後強化されることを期待。

(3)ビショップ豪外相
今回は,特に岸田大臣との間では5回目の会談である。現在,日豪間で安全保障・防衛分野の協力が進んでいることは大変喜ばしい。今回,さらにこの協力を引き上げることを試みたい。日豪は価値と利益を共有する関係。特に豪としては,日本が,集団的自衛権も含め,地域あるいはグローバルな役割を果たすことが有意義と考えている。また,日豪のみならず,米との連携も重要であり,日米豪での本分野での協力も実際的な形で進むことを希望。

(4)ジョンストン豪国防相 
これまで個人的に訪れているともあり,日本が最も気に入っている国の一つである。昨年の9月に豪で政権が交代して以来,これほど何度も協議を行っている相手が日本であるのは,重要な相手であると捉えている証左である。防衛協力は日豪の協力関係の中でも非常に重要な柱の一つ。特に,共同訓練や技術協力に関し協議していきたい。

2 情勢認識

  1. 岸田大臣より,(ア)東シナ海・南シナ海における情勢,(イ)ASEANを含む地域各国との協力,(ウ)米国により関与,(エ)地域的アーキテクチャ(東アジアサミット等)に関し,豪と共通の認識を高めていきたいと発言。
  2. これに対し,ビショップ外相より賛意が示され,地域の情勢認識,あるいは諸機関における協力について,引き続き日豪間で連携・協力を進めていきたい旨応答。
  3. 小野寺大臣より,本年5月24日に引き続き,本日再び発生した中国機による自衛隊機への異常な接近につき,豪側閣僚へ説明しつつ,(ア)防衛省としてはこのような危険な行為を非常に問題視しており,外交ルートを通じて抗議を行ったこと,(イ)同時に,中国との間のさらなる不測の事態を避けるために,「日中防衛当局間の海上連絡メカニズム」について,早期に運用できるように今後も中国に働きかけていくことを説明。また,一方的な力による現状変更への試みに反対する旨発言し,4大臣間で認識が一致。
  4. 法の支配の重要性を改めて確認し,とりわけ東シナ海,南シナ海において現状を一方的に変更するための力の使用,又は強制に対しては強く反対するとの認識を再確認。
  5. 岸田大臣より,北朝鮮の問題につき改めて日本の立場をしかるべく説明。拉致・核・ミサイル等の諸懸案の解決に向け,北朝鮮の具体的行動を求めていくため,引き続き日豪で協力していきたい旨を発言し,先方より賛意が示された。

3 日豪安全保障・防衛協力

  1. 日本側から,日本の安全保障・防衛政策につき,国際協調主義に基づく「積極的平和主義」の観点から,国際社会の平和,安定及び繁栄の確保に向けて,これまで以上に積極的に関与していく旨説明。更に,日本の平和国家としての歩みは不変と説明。豪側から,日本の取組みを支持する旨述べた。
  2. 太平洋島嶼国を含む太平洋地域において,日豪それぞれの強みを活用しつつ,補完的な協力をしていくとの内容で両者の認識が一致。
  3. 米国の関与は地域の平和と安定に不可欠であり,今後とも日米豪の既存の枠組みを引き続き維持・強化し,3ヶ国の連携・強化を向上させていくことで認識が一致。
  4. 防衛装備品・技術移転協定交渉の実質合意を確認。また,最初の科学技術協力分野として,船舶の流体力学分野に関する共同研究の準備状況について議論。
  5. 2007年の「安全保障協力に関する日豪共同宣言」に基づき,二国間の安全保障・防衛協力を新たな段階に引き上げることに貢献し得るような,両国首脳の検討に供する提案を作成。提案には,共同訓練の強化のための選択肢,人員交流の増進,人道支援・災害救援,海洋安全保障,平和維持活動,能力構築における協力の深化,三国間の安全保障協力の強化が含まれる。日豪の協力関係を更に引き上げるための方策について4大臣で議論し,合意をみた。右合意が,提案の形で日豪の両首脳に今後報告される。
  6. 2014年後半に開催予定の「アルバニー船団記念式典」への海上自衛隊艦艇の参加に向けた段取りを再確認(同式典は,第一次世界大戦に赴く豪・NZ合同軍団(ANZAC)部隊を載せ,日本海軍軍艦「伊吹」によって護衛された最初の船団の出発100周年を記念するもの。)。
  7. 4月の日豪首脳会談で立ち上げが決定された日豪サイバー協議を活用し,サイバー空間における共通の脅威に対処し,地域及び国際協力の強化に共に取り組むことで一致。また,宇宙セキュリティーの分野でも引き続き協力を促進することで一致。
  8. 国連南スーダンミッション(UNMISS)における日豪協力の有用性を改めて確認。

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