岸田外務大臣

日韓外相会談(概要)

平成26年8月9日

  • 日韓外相会談1
  • 日韓外相会談2

 9日(18時25分から約50分間(ミャンマー時間)),岸田外務大臣は,尹炳世(ユン・ビョンセ)韓国外交部長官との間で日韓外相会談を行ったところ,概要以下のとおり(同席者:日本側から,伊原アジア大洋州局長,平松総合外交政策局長ほか,韓国側から,李京秀(イ・ギョンス)外交部次官補,ノ・グァンイル報道官ほか)。

1 今回の外相会談は,昨年9月のニューヨークにおける会談以来,約11か月ぶりの開催。両外相は,日韓関係の前進に向け前向きな意見交換を行い,日韓間の意思疎通を継続し,深化させる重要性を再確認した。そうした観点から,外相を含め,様々なレベルで今後とも緊密に意思疎通を図っていくことで一致した。また,局長協議を継続していくことでも一致した。

2 (1)冒頭,岸田大臣から,この一月ほどの間,韓国メディア関係者による安倍総理表敬,舛添東京都知事による朴大統領表敬といった意思疎通が続いていることを歓迎し,日韓間には困難な問題があるが,良好な日韓関係は,相互の利益であり,アジア太平洋地域の平和と安定に不可欠である旨強調した。

  (2)これに対し,ユン長官から,昨年のNYでの会談以降,日韓関係の悪化という悪循環を断ち切るため,韓国側としても努力したが,期待していた成果は得られなかった旨述べつつ,過去の問題等で日本側が誠意ある姿勢を見せれば,両国関係の「出口」を見いだすことができる,岸田大臣を始め,日本の指導者の知恵と政治力の発揮を期待する旨強調した。

3 (1)岸田大臣から,日韓国交正常化50周年である2015年を良い雰囲気で迎えるため,問題を一つ一つ解決していく努力を積み重ねていく必要がある旨述べつつ,安全保障や経済を始めとした様々な分野での実務的な協力を進める重要性を指摘した。

  (2)また,岸田大臣から,韓国における「旧民間人徴用工」を巡る裁判や韓国政府による日本産水産物の輸入規制強化の問題について,韓国側の早急な対応を求めた上で,引き続き日韓間でしっかりと協議していくこととなった。慰安婦問題については,韓国側から従来からの立場に基づく主張があったのに対し,岸田大臣から,河野談話は継承し,見直さない,本件を政治問題,外交問題化すべきではなく,日韓双方の努力が必要であるとの立場を改めて伝達し,局長協議で議論を続けることになった。このほか,我が国におけるヘイトスピーチ,日中韓協力等についても議論を行った。

4 北朝鮮問題についても議論し,両外相は,日韓,日米韓の緊密な連携を確認した。岸田大臣から,日朝関係の現状を説明した上で,拉致問題解決に向けた協力を求めたのに対し,ユン長官から,理解と協力の表明があった。