渡航関連情報

領事シニアボランティアについて

平成21年6月

★領事シニアボランティアとは?

領事シニアボランティア制度の目的

 海外にある日本の在外公館(日本国大使館、日本国総領事館等)では、海外に滞在する日本人の皆様が安全に、かつ安心して活動・生活することができるよう、様々なサービス(パスポートの発給、各種証明の発給、戸籍・国籍の届出受理、トラブルに巻き込まれた際の支援、在外選挙の実施等、いわゆる「領事サービス」)を提供しています。
 領事シニアボランティア制度は、国民との最大の接点である在外公館における領事サービスを、国民の視点に立脚したものとして更に向上・改善させることを目的に、民間企業等で海外勤務の経験を持ち、ボランティア精神が旺盛で、かつ人生経験の豊富なシニア世代の人材を「領事シニアボランティア(領事相談員)」として在外公館に派遣するものです。

主な業務内容

 領事シニアボランティアは、在外公館において、日本人旅行者や在留邦人からの幅広い照会事項に対応する窓口相談業務、日本人旅行者や在留邦人が事件・事故等に巻き込まれた際の邦人援護活動支援その他領事サービスにかかる活動を行っています(各公館の事情により業務内容は若干異なる場合があります。)。

領事シニアボランティアの派遣実績

 領事シニアボランティア制度は平成15年(2003年)に発足しました。同年12月、在外10公館に各1名の第1期領事シニアボランティアを派遣し、その後、任期満了(最長3年)となった第1期領事シニアボランティアの後任として、平成19年(2007年)に第2期領事シニアボランティアを10名派遣しました。更に平成21年(2009年)には、第3期領事シニアボランティアとして新たに在外5公館に各1名を派遣し、現在、在外15公館に各1名を派遣しています。

【派遣実績】

第1期領事シニアボランティア派遣先在外公館(計10公館、帰国済み)

在タイ日本国大使館、在韓国日本国大使館、在上海日本国総領事館、在香港日本国総領事館、在フィリピン日本国大使館、在シドニー日本国総領事館、在ニューヨーク日本国総領事館、在ロサンゼルス日本国総領事館、在英国日本国大使館、在フランス日本国大使館

第2期領事シニアボランティア派遣先在外公館(計10公館)

在タイ日本国大使館、在韓国日本国大使館、在中国日本国大使館、在上海日本国総領事館、在香港日本国総領事館、在フィリピン日本国大使館、在シドニー日本国総領事館、在ニューヨーク日本国総領事館、在ロサンゼルス日本国総領事館、在フランス日本大使館

第3期領事シニアボランティア派遣先在外公館(計5公館)

在シンガポール日本国大使館、在サンフランシスコ日本国総領事館、在ホノルル日本国総領事館、在バンクーバー日本国総領事館、在サンパウロ日本国総領事館

★第1次領事シニアボランティアの活動振り紹介

 これまでの第1期領事シニアボランティアの活動振り(平成15年12月〜平成18年11月)の一部を紹介します。

在ニューヨーク日本国総領事館・在ロサンゼルス日本国総領事館の例

 在ニューヨーク日本国総領事館及び在ロサンゼルス日本国総領事館に派遣された領事シニアボランティアは、いずれも現地在留邦人の「よろず相談役」として、総領事館内に「領事相談コーナー」を設置して、現地の日本人の方からの様々な相談事や質問などに対応しました。質問の内容は、例えば、アメリカのビザの手続、運転免許証の切替手続、日本又はアメリカの年金受給手続など多岐にわたります。これらの質問は、日本の年金手続を除きいずれもアメリカの制度に係る質問であるため、日本の在外公館では細かい部分は分からないことも多いのですが、領事シニアボランティアは、できる限り質問に答えられるよう自ら調査し、ときには質問をいただいたご本人とも一緒に考えながら問題を解決するという方法をとりました。
 また、通常在外公館の窓口では、警備上の観点から、ガラス越しに対応しますが、ニューヨークとロサンゼルスの領事シニアボランティアは、可能な限り窓口の外に出て相談者と直に接することとしました。これにより相談者との距離が近くなり、身近で相談しやすい環境を作ったのです。こんなところにも、領事シニアボランティアの気遣いが在外公館に新しい風を吹き込んでいる様子が垣間見えます。

在フランス日本国大使館の例

 在フランス日本国大使館のシニアボランティアは、パリにある日本人高齢者の集まりである「マロニエの会」の会合に定期的に参加し、よき相談相手となりました。また、パリで母親を亡くし身寄りが全くなくなった日本人の男の子のために、長期にわたり、日本にいる親族を説得し、日本に引き取ってもらうためのお手伝いをしたり(このエピソードにつきましては、在外公館の領事担当官の活躍をつづった「領事の手記」の中にご本人の手記として詳しく掲載されています。)、日本人老婦人が脳溢血で倒れたときも、お見舞いに行ったり、老婦人の知人の相談に乗ったり、日本にいる親族と連絡をとったりと、本当に献身的な対応を行いました。
 このような活動は、民間企業に勤務し、人生経験やボランティア精神に富んだ領事シニアボランティアにこそ求められるきめの細かい対応と言えます。

在シドニー日本国総領事館の例

 在シドニー日本国総領事館の領事シニアボランティアは、やはり現地の日本人の皆様からのいろいろな相談に乗りました。また、同総領事館のホームページについては、ユーザーにとって使い勝手がよくなかったと思われたことから、その改良を提案し、先頭に立ってその作業を行いました。その結果、ホームページのアクセス件数は急増し、シドニーの治安情報や総領事館における各種手続についての案内などが非常に見やすくなったとの評価を得ることとなりました。これも、ユーザーである国民の皆さまの目線で考え、サービスの向上につなげていくという好例であり、領事シニアボランティアの面目躍如と言えるでしょう。


 以上は領事シニアボランティアの活躍のほんの一例であり、そのほかの領事シニアボランティアも、いずれ劣らず在外公館のサービス向上のために積極的に努力し、現地の日本人社会から好評を得ることができました。このようにきめ細かいサービスを提供できる領事シニアボランティアの存在は非常に貴重であり、外務省としましては、今後もこの制度を存続・発展させていきたいと考えています。

在フランス大使館 占部領事相談員の手記

★領事シニアボランティアに関するお問い合わせ先

 外務省領事局政策課「領事シニアボランティア担当」
 〒100-8919 東京都千代田区霞が関2-2-1
 電話:03-3580-3311 内線5366
 受付時間:平日 10時00分〜17時00分(ただし12時15分〜13時15分を除く)

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