小泉総理大臣

日フィンランド首脳会談(概要)

平成18年9月8日

 2006年9月8日14時頃(日本時間20時頃)から約1時間、フィンランドを訪問中の小泉総理大臣は、フィンランド政府公館においてヴァンハネン首相と会談を行ったところ概要は以下のとおり。両首脳の会談は、2005年5月(東京)以来2回目。

1.二国間関係

(1)ヴァンハネン首相から、小泉総理訪問への歓迎の辞、秋篠宮妃殿下ご出産への祝意表明に続けて、二国間関係が経済・貿易関係や福祉の分野で着実に進展していることは喜ばしい旨述べた。これに対して総理より、ヴァンハネン首相の招待、歓待に感謝を示しつつ、基本的価値観及び先進国としての知見と課題を共有するパートナーとして、今後とも両国の友好協力関係を一層発展させていきたい旨述べた。

(2)また、両首脳は、高齢化や福祉の分野で具体的な協力が行われていることを共に歓迎するとともに、今後とも教育や競争力の分野で協力していくことで一致した。

2.日・EU関係

総理より、EU議長国としてのフィンランドの活躍に敬意を表したところ、ヴァンハネン首相より、日・EU間で協力関係が進展しており、東アジア及び中央アジアに関する戦略的対話が成功裡に開始されたことを評価する旨述べた

3.ASEM

総理より、首脳会合の成功に向けて我が国としても積極的に協力したい旨述べたところ、ヴァンハネン首相より、良い成果を出せるよう貴国とも協力していきたい旨述べた。

4.北朝鮮

(1)総理より、北朝鮮のミサイル発射問題にフィンランドがEU議長国として強く非難したことを評価した上で、拉致は重大な人権問題である旨指摘しつつ、北朝鮮に対し、六者会合への即時・無条件復帰、拉致問題の早期解決を働きかけており、安保理決議が全会一致で採択されたことも重要である、これらの問題に関してフィンランド及び国際社会とも協力していきたい旨述べた。

(2)ヴァンハネン首相より、北朝鮮に関する諸懸案に対する日本の懸念は十分理解、EUとしても六者協議の早期再開を支持しており、北朝鮮を巡る諸問題の解決に向けて、フィンランド・EUとしてもできる限りの協力を行う考えである旨述べた。

5.イランの核問題

(1)総理は、イランが速やかに活動を停止し交渉に復帰するよう国際社会が一致して強く働きかける必要がある、ハタミ前大統領やモッタキ外相に対しても、自分より、イランのために孤立化せず国際協調することが重要である旨助言した旨発言。

(2)これに対しヴァンハネン首相は、本件についてのイランの対応は満足しておらず、この問題の解決に向けて、EUとしても外交的努力を続けている旨述べた。

6.中東

総理から、レバノンの国連PKOに参加していたフィンランド要員がイスラエル軍の空爆によって亡くなられたことに哀悼の意を表しつつ、フィンランドが中東地域の安定のために積極的に取り組んでいることを評価する旨述べ、日本としても中東地域に引き続き独自の貢献を行っていきたい旨述べた。ヴァンハネン首相からも、フィンランドとしても引き続き中東地域の安定のために貢献していく考えである旨述べた。

7.国連改革

総理より、フィンランドの我が国常任理事国入り及び昨年のG4決議案への支持に感謝を述べたところ、ヴァンハネン首相はフィンランドの立場に変わりはない旨述べた。

8.エネルギー、気候、環境

両首脳はASEMにおいてエネルギーや気候変動の問題について議論が行われるよう協力していくことを確認した。

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