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石田 昭夫
 | マニラ首都圏の道路整備は極めて不十分である。路面舗装の質の悪さだけでなく、側溝の整備も不十分で、降雨により水没する箇所が随所に見られる。また、朝夕の交通混雑は、多数のジプニーなどの運行が拍車をかけ、深刻な状況にある。本事業は、このようなマニラ首都圏に集中している物流や人口流入を緩和するために、近接する中部ルソン地域の開発促進を目的に計画されたものであり、その効果が十分に期待できる。道路建設にあたっては、ピナツボ山の火山灰や切土の有効利用、また、道路の路肩や斜面にはココナッツの皮から作ったネットを張り、崩落を防ぐとともに種子吹き付けによる緑化にも配慮されており、施工した日本の技術の高さを感じた。 |
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山岸 勝広
 | 広くて整備された高速道路上、前後を警備の車で守られ担当者と待ち合わせをした。不思議な場所での名刺交換に戸惑う。
バスの中で、日本人技術者が自信を持って活き活きと話してくれた。日本製の橋脚以外は、全て比国内で調達し火山灰の有効利用もしている。道路の完成度と技術の高さに驚いた。
高速道路から、旧アメリカ軍の空港が見えた。悪天候時のマニラ空港の予備として時々使われ、スペースシャトルの着陸も可能な設備である。高速道路の上から見える比国の景色は、日本以上に優れているかもしれないと感じた。 |
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嶋 修
 | 22%とASEANの中でも極めて低い国内の道路舗装率、その中で本事業の意義は確かに大きい。地域の産業・経済の活性化にも寄与している。国内のココナッツから作ったココネットと呼ばれる土手を補強するネット、ピナツボ火山の火山灰を用いたラハール土の利用といった環境に配慮した点も日本の技術の証であり、雇用の創出にもつながった。反面、「この高速が庶民のものとなっているのか」という疑問も感じた。振動を緩和した舗装面、休憩をとったサービスエリアの客層と正装の警備員、マニラの様子とは明らかに違っていた。100~150ペソの通行料、1万台少々という一部地域の1日の交通量。「庶民のもの」というにはまだまだ課題が多い。1期、2期合わせて約600億円の有償資金協力というビッグ・プロジェクト。目的の一つでもある「中部ルソン地域の人的交流」に是非つなげてほしい。 |
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中野 達之
 | 今回のモニターで最初に訪問した案件であったが、バスの中で説明を受けながら高速道路上を移動するばかりで、その特質を十分に理解できたかは疑問の残る視察であった。
この高速道路はフィリピンの他の道路に比べ非常に質が高いものの、その交通量は少なく、また現地の低所得者層に雇用創出の役割を果たしたというココナッツ製の岸壁保護ネットも案件の規模に比してその経済効果は限定的なものと思われる。
しかし、この後に視察したスービック港や、クラークやターラックといった発展性の大きな後背地を結ぶこの高速道路の潜在的な需要は大きく、さらなる援助やフィリピンの自助努力によって大きな経済効果が期待される。 |
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六分一 遥
 | インフラのような大規模な事業を行う場合不利益を被る住民が必ず出てくる。本事業では建設予定地に住んでいた住民がそれに当たるだろう。移住に際して保障金が支払われたとて納得しきれるものではないだろうし、こうした面が批判されることは多い。しかし事業自体は不要なものではなく、全てを納得させる完璧な事業は難しい。話し合いを重ねてどこかで折り合いをつけるしかないのだろう。また、ODAは日本企業への利益誘導であるとの批判をよく聞くが、本事業では火山灰を利用した盛り土やココナッツの繊維を使ったがけ崩れ防止のネットなど、現地にあるものを使った、コストを抑える工夫が印象的だった。 |
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原 貴美
 | インフラ整備への援助には莫大な資金がかかるが、成果を挙げれば、受益者も多い。しかし、我々が視察した時点ではあまり普及していなかった。現時点では利用者は少ないものの、中部ルソン高速道路の繁栄により、物流の増加・雇用の促進・民生の向上といった多大な利益が生じるだろう。低所得者に直接反映しないが、この長閑な土地に似合わない高速道路が最終的に低所得者の生活水準向上へと繋がる道となる。つまり“全体のそこ上げなくして、低所得者のそこ上げなし”という考えだそうだ。
今は何もない高速道路の両わきの土地に、どんな企業が進出し、活気ある様になるのかとても楽しみである。今後も、本案件の様子を見届けようと思う。 |
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目代 恵子
 | 火山灰を使い、土地の景観や特性に配慮しながら日本の得意な分野の技術を生かし作られている、日本人技術者の熱のこもった説明に感心した。その反面高速道路の現時点の必要性については疑問も残った。発展のためには湾岸や道路の整備が必要だろうが、高速道路沿いの田園に住む人たちの中には高速道路が通ることで生活道路が分断され生活が不便になり、歩道橋がつくられたが道路を横切る人がいて事故もあるとのこと。また料金は一般の人たちの1回の食事代より高い料金であるとのことで、国道の代わりの生活道路としての機能を実際に持たせるというのは難しいのでは、と感じた。せっかく作られたこの道路が今後地元の住民にとって本当に必要なものとして機能するように願いたい。 |
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山口 徹
 | 日本では当たり前のようにある道路でさえフィリピン国内では整備されておらず、凸凹な道路が一般的だった。農業生産の拠点であり、中核的工業地域である中部ルソン地域には、それを支えるための物流の交通網が必要である。この交通網の整備はこの地域にとって大きな効果があると思う。降雨時の土砂流出を防ぐため、ココナッツの繊維を編んでlットにし、斜面にかけることで草が生えやすいようにしていた。ただ道路を作るだけでなく、建設後の環境や災害対策もしっかりと行われていた。今後、この高速道路を多くの人が活用し、農業・工業といった産業の発展を期待したいと思う。また企業誘致などによるこの地域の雇用促進にもつながってほしい。 |
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石垣 真
 | ここの交通量は、1日7000~10000台と言われています。
フィリピンは、火山の多い国なので噴火の際、出てくる材料である火山灰をセメントとラハール(インドネシア語)と呼ぶそうです。また、こういった自然な材料を使うことも多く、ココナッツの繊維で作ったネットづくり(ココネット)などがあります。
こうした自然の材料を使うことは良いことだと思います。 |
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川畑 恵実
 | 公道を移動して、この中部ルソン高速道路に行きました。公道は、コンクリートで舗装されているにもかかわらず、とてもガタガタで、バスの中で、くつろげないぐらいでした。しかし、高速道路は、とても美しい平地で、バスもスムーズに進んでいきました。高速には、トンネルが無く山を削って道が続いていた。山肌には、ココナッツの繊維で作ったココネットでカバーされていて、そこから草が生えていた。削りっぱなしではなく、そこから植物が生えて少しでも地球環境に配慮しているのだなと考えさせられました。
道路は、火山灰をムダなく使って造っているので、火山灰も利用できるなんて意外だ。 |
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川口 塔子
 | 『4層構成』の道路の下層部に、火山灰を活用した層があるという。活火山の地域にとって、火山灰の活用法というのは頭を悩ませる点である。そのことは、地元、鹿児島の「桜島」で痛感しているため、この支援が極めて住民寄りの思考に基づくものであるということをこの点から実感できたのは事実だ。相次ぐ計画変更も周辺農民の要請に随時応えるという真摯な対応からであったと私は考えている。しかしながら、開通直後の視察であったため、今後の動向が気掛かりだ。先に開通した“スービック~クラーク区間”ではすでに料金の値上げの検討が始まっているという。支援においては、需要と供給の均衡が重要であると考えているため、やや懸念も隠せない。 |
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