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中曽根外務大臣とフック・ベトナム計画投資大臣(首相特使)の会談について

平成21年2月23日

 2月23日(月曜日)、15時40分から16時10分まで、外務省において、中曽根外務大臣とヴォー・ホン・フック・ベトナム計画投資大臣(ズン首相特使)が会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。(西村政務官同席)。

1.全般

 フック大臣より、貴重な時間をいただき感謝する、首相特使として、最近残念なことがあって見合わせている貴国からのODA再開について協議したい旨述べました。

 これに対し、中曽根大臣より、ズン首相の特使としての貴大臣の訪日を歓迎する旨述べ、また、先般の皇太子殿下の貴国御訪問が成功裡に終わったことに、感謝の意を伝えるとともに、本年が日メコン交流年であることから、交流年ピンバッジをフック大臣に進呈しました。

 これに対し、フック大臣より、皇太子殿下のベトナム御訪問は、両国関係発展に貢献する大きな出来事であり、ベトナム政府、国民は高く評価している旨述べました。

2.二国間関係等

(1)対越新規円借款の再開

 フック大臣より、日本のODAはベトナムの発展に大きな役割を果たしている、PCI贈収賄事件は残念だが、日越ODA腐敗防止合同委員会の報告書が本日発表されること、PCI事件に関わった者が逮捕されたこと、本事件の舞台となった「サイゴン東西ハイウェイ建設計画」についてPCI社による不正行為のあった契約に対する円借款の既支出分を貴国に返還するとお伝えしたこと等、ベトナム側も努力をしているので、早期に新規円借款の再開をお願いしたい旨述べました。

 これに対し、中曽根大臣より、概要以下のとおり発言しました。

(イ)我が国は、「戦略的パートナーシップ」構築に向けて、貴国との関係を重視しており、今後も関係を強化させたいと考えている。

(ロ)PCI贈収賄事件は、単に贈収賄当事者個人の問題ではなく、貴国に対するODA、ひいては我が国ODA全般に対する信頼を揺るがしかねない事件である。今後、かかる事件の再発がないよう強くお願いする。

(ハ)事件を契機に立ち上げた「日越ODA腐敗防止合同委員会」において、不正腐敗の再発防止策を報告書としてまとめることができた。本会談後、同報告書を公表したい。

(ニ)PCI社が賄賂を提供したとされる者の逮捕については評価する。

(ホ)貴国の対応等も踏まえ、ベトナムに対する新規円借款の供与を行いたい。こうした事件が二度と起きないよう、我が国も努力するので、貴国においても再発防止策の実施を着実に進め、我が国のODA事業についてしっかりと監視していただきたい。

(ヘ)貴国への新規円借款の再開については、国内でもいろいろと議論があった。特に国会でも、再開はまだ早いのではないかという強い意見が自分のところにも寄せられている。私としては貴国との関係、協力関係を築いていきたいと考えるが、政治的にそういう話もあることをよくご理解いただきたい。

(ト)再発防止策の実施状況については、我が国として引き続き注視する。こうした事件が二度と起きないよう、我々も努力するので、貴国においても再発防止策の実施を着実に進め、我が国ODA腐敗防止合同委員会の報告書の実施についてしっかりと監視していただきたい。

(チ)今般の新規円借款の再開を契機に、貴国との「戦略的パートナーシップ」に向けて改めて日越関係が強く押し進められることを期待する。

 これに対し、フック大臣より、再開のお知らせに感謝する、貴国政府の決断を高く評価したい、ベトナム政府としても、日本のODAが日本国民の税金であり、ODAを効果的に活用し、不正を防止する責任があることを十分理解しており、このような事件が再発しないよう徹底的に対処していく旨述べました。

 さらに、麻生総理が先般のダボス会議で表明された約170億ドルのパッケージについて、ベトナムも高い関心を有しており、ベトナムへの支援を高い優先度でお願いしたい旨述べました。

(2)要人往来

 双方は、マイン書記長訪日実現に向け努力していくことで一致しました。

(3)貿易・投資

 中曽根外務大臣より、日越共同イニシアティブ協力推進についてフック大臣の一層の協力を期待する旨、また、昨年末署名した日越EPAの早期発効に向けて努力したい旨述べました。

(4)日メコン交流年

 中曽根外務大臣より、本年は日メコン交流年であり、観光文化週間などの行事を主催されようというベトナムの積極的な姿勢を評価する旨述べました。

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